最近は FumiFumi で現実逃避をしている。
VRChatの写真(2021年ごろに撮った)
10、11月でやったこと
10月と11月にやったことのメモ書き。
- このWebサイトをホストしているサーバーの OS を CentOS 8 から Debian 11 へ移行した
- Podman Pods を Docker Compose に移行した
- NAS が謎に止まるので HP ProLiant Microserver から Fujitsu PRIMERGY に入れ替えた
- OS も FreeBSD ベースから Debian ベースにするなどした
- btrfs RAID1 を試したが結局 mdraid に戻すなどした
- mdraid の監視を Mackerel のカスタムメトリックでやるようにした
- ワクチン2回目接種した
- 神栖市でキャンプした
- ホロライブ3期生ライブよかった
いくつかは知見があったので別途まとめたいところ。
エイリアン vs 植民地海兵隊の3人協力型シューター Aliens: Fireteam Elite レビュー
Aliens: Fireteam Elite のストーリーを1周したのでレビューを書いた。購入を迷っている人の助けになればと思う。
Left 4 Dead との比較
本作はエイリアンのキャラゲーである。なのでエイリアンシリーズのファンは楽しめると思うが、ファンでない人からすると「キャラゲーだけど面白いの…?」という疑問があると思う。(ちなみに私はそこまでファンというわけでもないけど映画は 1 と 2 とプロメテウスとコヴェナントは観た。)
この手の協力型シューターは Left 4 Dead (L4D) がベンチマークとなると思うので、L4D と比べてどのような違いがあるのか、という観点でレビューを書いてみた。詳しいゲームシステム解説などは YouTube に丁寧な動画が複数上がっているのでそちらを観てほしい。
Left 4 Dead と同じところ
固定の一本道マップ
本作は L4D と同様に固定の一本道マップになっている。マップは全12個。L4D と同様に各マップにはストーリーがあり、無線で NPC のナビゲートを受けながらゲームが進んでいく。
マップ上のエイリアン等の湧きポイントはほぼ同じ。湧く量などある程度ランダム性があるようだが、L4D の AI Director のようなダイナミックな難易度調整は感じられなかった。一度マップを覚えたらほとんどやることは同じなのでリプレイ性は難易度変更に頼っている。これは L4D でも同じだと思う。難易度 Standard は同士討ちも OFF なので遊びやすいが、一段階上の難易度 Intense からは同士討ちも ON になるため、立ち回りがより重要になってくる。
ランダムに湧く特殊敵キャラクター
L4D では「特殊感染者」という、通常のゾンビとは異なる特殊スキルを持つ敵キャラクターがいた。本作でも同じエイリアンが常に湧き続けるのではなく、特殊なエイリアンがランダムに湧くことでゲームの進行にメリハリを持たせている。
本作では代表的なものとして待ち伏せ型の Prowler、強襲型の Drone、遠距離攻撃型の Spitter、自爆型の Burster がいる。
颯爽と現れて2,3発殴ってはすぐ帰っていく舐めプスタイル
待ち伏せ時はモーションセンサーに映らないが、接近するとキャラクターが叫ぶのでわかりやすい
ロックされている扉のスイッチを押すなどのイベントをこなすと L4D と同じように敵が一斉にやってくるラッシュが始まるが、ラッシュ時は Warrior などの大型で強力な敵が湧くようになっている。これらの敵は非常に硬く軽々と防衛線を突破されるため、最優先で倒しに行くこととなる。特殊なスキルを持つ敵キャラクターは他にもあるが割愛する。
殴られると一発が痛い
最後は脱出
L4D はマップの最後に大量の敵ラッシュに耐えながら脱出するという「フィナーレ」イベントがあるが、本作も同じようにマップの最後に大量のラッシュが待っている。ラッシュは道中にもあるが、最後のラッシュだけは Warrior などの強敵が複数回登場するようになっており、場合によっては2体3体と同時に襲い掛かってくることもある。
Left 4 Dead と違うところ
Left 4 Dead は4人制でそもそもプレイ人数からして本作と違うものがあるが、特に印象に残ったところを取り上げる。
クラス制と育成要素
本作は攻撃力のある Gunner、ストッピングパワーの高い Demolisher、タレットを自在に配置できる Technician、回復が可能な Doc、弾薬補給ができる Recon(クリア後に解放)の5つのクラスから1つを選んでプレイするクラス制である。クラスは途中でいつでも変更できるため、キャラメイク時にどれを使うかはあまり悩まなくてもよい。
クラスにはそれぞれレベルがあり、プレイすればするほど経験値が蓄積してレベルが上がり、使えるスキルが解放される仕組みになっている。レベルは比較的上がりやすいが、すべてのスキルを解放するにはそこそこ時間がかかりそうなので、レベリングが嫌いな人はちょっと注意かもしれない。なおキャラクターだけではなく武器にもレベルがある。使えば使うほど経験値が溜まり、レベルが上がることで武器に追加の特殊効果が付いたりする。

L4D は性格や見た目は違えど、キャラクターの性能は誰を選んでも同じだった。なのでエイム力などの純粋なゲームスキルで活躍に差が付きやすく、上手い人がいると「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」となることがあったと思う。その点本作は各クラスの個性を生かしたプレイができるため「俺ってばただのお荷物…?」となってしまうことが比較的少ないように感じられると思う。
スキルシステム
L4D と違い本作はスキルシステムがある。スキルは選択式なのでビルドの概念がある。別クラスのスキルも一部使えるため、例えば Demolisher を育成して獲得したライフル性能アップのスキルを Doc に付けて、ライフル火力強化型の Doc ビルドを目指す、ということも可能だ。スキルはスロットにはめ込んで有効化する形になっている。スキルによって大きさや隣接させる必要のあるスキルが異なるため、若干のパズル要素もある。
キミだけのマリーンを作ろう!!
敵はエイリアンだけじゃない
エイリアンのゲームなので敵はエイリアンと思い込みがちだが、本作は敵対的なアンドロイドや、謎の病原体に侵されたゾンビのような敵など、エイリアン以外の敵とも対峙することになる。
特にアンドロイドは積極的にカバーを使って射撃してくるので、こちらもカバーに隠れて応戦することになる。カバーからちまちま撃ってきていると思えば、アーマーを着込んで突撃してくる個体もあり、攻撃方法にバリエーションがある。L4D は(特殊感染者を除けば)ただ走って殴ってくるゾンビしかいないが、本作はアンドロイドの存在によってゲームの進行に緩急をつけることに成功しているのではないかと思う。
まとめ
Aliens: Fireteam Elite は3人制の協力型シューターで L4D のような一本道マップを攻略していくゲームだが、クラス制やスキルシステムによりプレイヤー独自のキャラクターをビルドする楽しさがある。ビルドの個性を生かしたプレイができるため、L4D と比べると協力プレイが楽しい(お荷物感を感じさせにくい)仕組みになっていると思う。敵キャラクターにもバリエーションがあり緩急のあるゲーム進行となっている。
キャラクター育成が好き、ビルドを考えるのが好き、エイリアンシリーズや SF が好きという人は購入を検討してみてはいかがだろうか。

Duplicity+B2 Cloud Storage で NAS をバックアップ 差分バックアップ&リストア編
前々回・前回のあらすじ
NAS のデータを全部吹っ飛ばした反省からバックアップをクラウドストレージにアップロードするようにしたが、AWS S3 は通信費用が高くてつらいので Backblaze B2 Cloud Storage に変更したのであった。
差分バックアップの日次実行
前回実施した初回の完全バックアップは約200GBのバックアップで34時間ほどかかった。丸一日以上だ。毎日完全バックアップはできないので、普段は差分バックアップを行い、たまに完全バックアップをするという運用となる。
Duplicity は引数に full と明示的に指定すると完全バックアップになるが、指定しなかった場合は差分バックアップになる。なお初回の完全バックアップが未実施の場合は未指定でも完全バックアップが実行される。差分バックアップが取れるように、以前作成したバックアップスクリプトを以下のように若干変更して /etc/periodic.local.d/duplicity.sh という名前で保存した。
. /etc/periodic.local.d/config
/usr/local/bin/duplicity \
$DUPLICITY_OPTS \
--encrypt-sign-key $DUPLICITY_ENCRYPT_SIGN_KEY \
$DUPLICITY_SOURCE_DIR \
$DUPLICITY_TARGET_URL
exit 0
FreeBSD の periodic(8) を使う場合、最後の exit 0 は必須である。これがないと periodic はコマンドが失敗したと判断して日次バッチの完了メールの送信を中断してしまう。
これを毎日実行するには /etc/daily.local というシェルスクリプトを作り、そのスクリプトから上記のスクリプトを実行するようにすればよい。
#!/bin/sh
sh /etc/periodic.local.d/duplicity.sh
うまく設定できれば、以下のようなメールが毎晩届くようになるはず。
..snip..
Running /etc/daily.local:
Local and Remote metadata are synchronized, no sync needed.
Last full backup date: Mon Aug 16 23:59:36 2021
Reuse configured PASSPHRASE as SIGN_PASSPHRASE
--------------[ Backup Statistics ]--------------
StartTime 1630349385.77 (Tue Aug 31 03:49:45 2021)
EndTime 1630349540.34 (Tue Aug 31 03:52:20 2021)
ElapsedTime 154.57 (2 minutes 34.57 seconds)
SourceFiles 161465
SourceFileSize 291116645894 (271 GB)
NewFiles 6
NewFileSize 2998 (2.93 KB)
DeletedFiles 0
ChangedFiles 4
ChangedFileSize 120039098 (114 MB)
ChangedDeltaSize 0 (0 bytes)
DeltaEntries 10
RawDeltaSize 37525020 (35.8 MB)
TotalDestinationSizeChange 10654016 (10.2 MB)
Errors 0
-------------------------------------------------
..snip..
ファイルのリストア
バックアップができたら意図どおりにリストアできるか確認する。
以下は間違って消したパスワードDB(暗号化してある)を B2 Cloud Storage から /mnt/share/jsaito/RESTORE にリストアする例。
# sh
# . /etc/periodic.local.d/config
# mkdir /mnt/share/jsaito/RESTORE
# /usr/local/bin/duplicity restore $DUPLICITY_OPTS --encrypt-sign-key $DUPLICITY_ENCRYPT_SIGN
_KEY $DUPLICITY_TARGET_URL --file-to-restore jsaito/Credentials /mnt/share/jsaito/RESTORE
上でリストアしたファイルは1個だけだが私の環境ではすぐには終わらなかった 。Alians: Fireteam Elite で遊んでいる間に終わってたので、30分以内では終わっていたと思う。おそらくバックアップのチャンクのサイズが大きかったり、複数のチャンクにリストア対象のファイルが分散しているとリストアに時間がかかるのではないか。